厨二心をくすぐってやまないシーンを思い浮かべてほしい。
壁を殴りヒビを入れる。相手のパンチに自分のパンチを合わせ、相手の拳を破壊する。そんなではなかろうか。
人知を超えたシーンとして、格闘モノにおいて描写されまくる鉄板の場面である。
―では、現実世界に生きる我々は、一体どこまでその領域に近づけるのか?・・というか、そもそも可能な話なのか?
疑問に思って色々調べてみると、どうやらトレーニング方法は数多存在するっぽいと分かった。
空手家とか、そういう武術に取り組む人のトレーニング方法を中心に、大量の動画がHITして心が躍る。
今日はその内、コストとか手間とかを考慮し、実践が簡単なものをご紹介する。勿論、僕も実践の上での話である。
では行こう。
拳立て伏せ
英語だと『ナックル・プッシュアップ』と表記される。腕立て伏せの際、握りこぶしにして動作を行うだけだ。
言うのは簡単だが、実践すると、最初はとにかく『痛い』。
格闘技において、パンチを当てるのは主に人差し指と中指の付け根だという。(小指を当てると折れる)
その感覚を養いつつ、かつ痛みに鈍くなる訓練として、これは確かにオススメである。
ちなみに僕は『痛くなくなってきたなぁ』と感じるまで、週3のトレで2週間くらい掛かった。
まず慣れるまでは、座布団を敷いた状態が良い。その上で、次はタオル一枚(それか絨毯の上)に進み、最後はフローリングと段階を踏もう。
最終的にはコンクリの上でやってみたり、手叩きプッシュアップの要領で飛び上がり、拳で着地するところまでできたりすれば、軽く怪物である。
砂袋殴り
※動画は『”砂”殴り』。
砂袋はホームセンターにて、安価で購入が可能だ。砂は川とか海で詰めてくればOK。
意外と準備は簡単だが、手っ取り早く拳を硬くするトレーニングとして、とてもオススメのものの一つである。
サンドバッグみたくどこかに釣り下げる必要はなく、地面に置いたそれを叩くだけでも可能。
ただ、砂袋は意外と硬い!僕も最初は、叩いた箇所の皮がさかむけみたいになって痛かった。
しかし、傷つく→修復を繰り返すことで、その部分が硬質化していき、さらに痛みに対して鈍感になる。
さながら、野球においてバットの素振りを繰り返しつづけると、マメの部分が硬くなるのと同じだ。
最初は両手で20回ずつを2セットで、簡単に傷が入る。修復してから次を行う・・を繰り返せば、1ヶ月程度で効果が表れてくるはずだ。
注意点
拳の鍛錬で付きまとうリスクが2つある。『骨折』と『捻挫』である。
僕は昔、何かのノリで瓦割りに挑み、小指を折ったことがある。全力で打ち込むのは、正しいフォームを身体が覚えてからにするべきだ。
また、捻挫も怖いケガである。特に拳立て伏せなど、少しバランスを崩せば、簡単にグネってしまう。
手首を固めるリストバンドなんかもあるので、不安ならば装着しておこう。
終わりに。
大体の人にとっては、『拳を鍛えたからなんだ』という話であろうと思う。その通りだ。
しかし厨二マインドを捨てきれない方々にとっては、それで強くなったと感じられるだけで、心が満たされるものなのである。
日々のトレーニングに飽きたとか、ちょっと刺激が欲しいとかであれば、拳のトレーニングも是非実践していただければと思う。
僕も久しぶりにやってみるつもりなので、とりあえず拳トレーニング仲間は、独りではないですよ。