ある日、鏡で自分の顔を見て驚いた。
『この青白い顔の、ものすごいクマをたたえた男は誰だ?』
本気でそう思ってしまった。僕に限りなく近いけど、どこか違う、とてつもなく不健康な男。鏡の中にいたのはそんなヤツだ。
―思えば、最近体調がとてつもなく悪い。悪すぎて、元気な頃を思い出せないほどだ。語彙が貧相だが、とにかく、ヤバイ。
あぁ、油断したらすぐこうなる・・。仕方ない、未来を見よう。立て直そう。僕はまた、健康回帰を目指し、徹底した摂生に取り組むことをここに誓う。
現状のヤバさ。
①酸っぱい胃液が込み上げてくる。
こちらは寝起き~4時間経過くらいまでに目立つ症状である。これを前兆とする病気を調べてみると、逆流性食道炎などの物騒な名前が目立つ。
実は20代前半の頃にやたら胃酸が逆流する時期があり、そういう診断を受けたことがあるため、再発かなぁと謎の余裕はある。
だが、楽観はできない。症状として辛いのには違いないので、これは治さねばマズい。
②右足親指が、寝起きにほんのり痛い。
例によって難儀な体質(痛風)が暴れている気がする。一番身体から水分が抜けるタイミングで、親指が少しだけ痛むのだ。
気がかりなのは、それがもはや慢性化していること。毎日少し痛いので、僕の尿酸値は標準値をいつも飛び越えているに違いない。
これはシャレにならない。急ぎ対策せねば・・・。
③始業後3時間でガス欠。
最近、体力の低下をひしひしと感じる。特に、仕事が始まってすぐに、ヘバってしまうようになった。
とりわけ体重が増えた感覚は無く、恐らく疲れが抜けきれてないことによる慢性的な疲労状態なのではと感じる。
原因も何もかもふわふわしすぎてて、一番怖い症状かもしれない。まず改善しないといけないのは多分コレ。
④すっきりと起きられない。
最近寝起きに、まるでベッドに磁石でくっついてるのかというくらいのダル重さを感じる。起き上がるだけで本気で一苦労だ。
色んなCMみたく、朝日を浴びて背伸びなんて、ここ2か月は出来ていない。爽やかな朝、懐かしいなぁ・・。
⑤集中力が全く深まらない。
現在、ある新規事業チックなものを考えている。考えているはずなのだが・・。アイデアがまとまらないし、色々詰める作業も遅々として進まない。
集中力が最近目に見えて落ちているのだ。もとより飽き性なので集中力に難はあるのだが、好きなはずのゲームも10分で飽きてしまう。
惰性でこなせることばかりで埋め尽くしても、日常は味気ない。何とかしないとなぁ。
⑥思考が簡単にネガティブに落ちる。
これも厄介だ。意識を向けないと、すぐに最悪の未来を想像してしまい、そのままズブズブいくので大変である。
即断即決生活で培ったはずの感覚も、少し抜けているのを感じる。うーん、不健康不健康。
―同じ症状を抱えている方はおられるだろうか?(大体みんなそうだと信じたいが)
ということで、原因を次に考えてみる。しかし、その理由は単純明快で、言い知れぬ情けなさを覚えることであった・・。
原因。
酒だ。
友達から【アル中】【そのうち死ぬ】と言われ続けるほど、僕は酒と共に20代を歩んでいる自負がある。しかし、最近はどうにもやり過ぎた。
この1ヶ月を振り返ると、少なく見積もって27日は飲んでいる。しかも泥酔に一歩突っ込むレベルまでは飲むので、僕の肝臓はブラック企業状態だ。
アルコールを飲めば、消化器全般(特に小腸)が荒れる。睡眠の質は著しく落ちる。すべての根源は、行き過ぎた飲酒習慣にあり。
かつては断酒に挑んで一定期間成功したり、酒との付き合い方を覚えたぜみたいなことを吹聴したりしたが、習慣を変えるって大変ですなぁ。(他人事)
だが、振り返れば根源を見つけるのは簡単だった。しかも、恐ろしいほどに具体的。・・・となれば、やることなどシンプルだ。
対策。
酒を止めて消化器をケアする。以上。
―これだけだと乱暴なので、色々調べたうえで、以下の3つにまで絞り込んだ。
①断酒。
②発酵食品(納豆、ヨーグルト、キムチなど)を摂る。
③8時間寝る。
断酒をすることで消化器が今以上に荒れることを止めつつ、すでに受けたダメージは微生物の力を借りて取り戻す。
そしてたっぷりと睡眠を取れば、僕の身体は治っていくはず。すごくシンプルな計画だ。
後は治癒の日々を日記として記録し、進捗を確かめる。これに尽きる。
―ということで、押しなべて健康と言うのは簡単に崩れがちだ。最初に書いた状態から健康を取り戻すまで、どれくらい掛かるのか。
またしても壮大に見えて、どこか微妙なドキュメンタリーが始まる。
生暖かい目で、次の記事を待っていただければと思う。
それでは、誓いと作戦編は、ここまでにしておこう。