突然だが、酒を断つことにした。きっかけは2つ。
1つは、ストロングゼロを飲みながらAmazonプライムで観た、『内村さまぁ~ず』の人間ドック企画。
お笑い番組でこそあるが、種々雑多の病名が登場し、僕はケタケタ笑いながらも、どこかに恐怖を覚えていた。
僕は痛風持ちである。また、過去には逆流性食道炎だったこともある。何なら、大腸憩室炎に罹患したことさえも、ある。
まだ若いなんて言い訳は通用しない。決して他人事ではないのだ。
そしてもう1つは、『肝硬変』という無茶苦茶怖い病気を知ったこと。これはWikipediaのリンクを貼っておくが・・・。
酒飲みにとっては極めて怖い内容なので、読むときは勇気を出してからにしてほしい。
さて。
せっかく断酒に取り組むならば、その日々を毎日加筆する形で日記にしようと決めた。
この辺の記憶って、最終的には美化されちゃうものな。生生しいデータにこそ価値があるというワケで。
ということで以下、『お酒止めてみようかなぁ』という同志に向けた、僕の奮闘記である。
- 1日目。(5月28日(火))
- 2日目。(5月29日(水))
- 3日目。(5月30日(木))
- 4日目。(5月31日(金))
- 5日目。(6月1日(土))
- 6日目。(6月2日(日))
- 7日目。(6月3日(月))
1日目。(5月28日(火))
昨晩は500mlの氷結(4%)を2本飲んだ。
ツマミは鶏のから揚げと、鶏の甘酢煮と、牛丼。全てスーパーの値切り品を狙ったので、出費はそうでもない。
とりあえず土曜日に、仕事における記念行事が控えており、残念ながらそこで飲まないという選択肢はなさげ。
ということでまずは、土曜までの禁酒を目標に頑張ろうと思う。
2日目。(5月29日(水))
朝は爽快だった。目覚ましの鳴る少し前に起床。ただそこからしばらくすると、少々身体がだるいのに気づいた。
これはアルコールからの離脱症状の1つらしいので、負けないようにしなければならない。
―大変だったのは仕事が終わった直後。自分へのねぎらいとして、ハッキリと身体が酒を欲したのに驚く。
酒を忘れよう忘れようとしても無駄なのは知っていた。
だから、溜まっていた洗い物をしたり、お茶を飲んだり、こうしてブログを書いたりして、気を紛らわせようと努めた。
結果、何とか今は眠気が飲酒欲を上回ったところである。明日は早出。読書してからサッサと眠ることにする。
3日目。(5月30日(木))
危なかった。早出のため労働時間が延び、結果仕事が切れたときにドンと『飲酒欲』が込み上げてきた。
僕の酒を欲する心は、仕事終わりの解放感とリンクしているらしい。断つと決めたら少し辛い・・という感覚は、どうしてもまだある。
―ただ、起床の質は確実に上がっているという実感がある。
・・でもなあ。起きてから2~3時間後に一旦めちゃ身体がだるい時間帯があるんだよなぁ。これも離脱症状なのだろうか。
だとしたらそろそろ抜けてくれていいのに。うーん、起きてても愚痴しか出そうにない。
今日もまた読書をして、いつもより1時間早く寝ることにする。
4日目。(5月31日(金))
今日もまた目覚ましが鳴る2分前に起床。睡眠の深まりが実感でき、すごく爽快な朝であった。
そして本日、ついに『飲みたい』欲が完全に消えた。
起きて、仕事に出かけて、帰ってきて。今に至るまで、一瞬たりとも酒を飲みたいとは思わなかった。
飲んでた頃の自分からしたら異常な感覚だが、普通は今の方がノーマルなのだろう。
離脱症状が取れるまで、僕の場合はざっくり4日あれば良いらしい。今後の参考になる。
・・・明日は一応解禁日だが、何なら飲むのが結構嫌である。
続いてきた記録が途切れるのが心苦しいのもあるが・・・。
本音を言えば、欲しくもないのに無理に摂取したくないなぁ、という感じである。
渋々?嫌々?こういった言葉が近いかな。
―飲み会を嫌う後輩たちはこんな気持ちなのだろうか。まさか僕に分かる日が来るとは。
尚、明後日と明々後日は、棚ぼたで連休になった。暇は、酒を連続で飲んじゃうトリガーである。気をつけねば。
余談だが、最近眠るのが楽しみである。
『あ、眠れる』というあの瞬間。思考の取り留めの一切が無くなり、あらゆることがカオスになった状態。
人によっては『ぼんやり』と形容するか、眠りに落ちる直前の言葉にできないあのカオスが最近好きになった。
思考の文法や単語の繋がりの全てが無茶苦茶になると、僕は『眠れるー』と思う。
分かりづらいだろうか?まぁ、そうだと思うけど。
ということで明日はちょっぴり早起きしなければならない。
もはや日課になったハーブティー(今のブームはグァバ)を飲んで、少しだけ読書してから寝るとする。
5日目。(6月1日(土))
今までは仕事終わりに書いていたが、今日は朝に書いてみる。
昨晩はうっかり寝る前にYoutubeを観てしまい、寝付きがものすごく悪くなってしまった。(少なくとも30分掛かった)
そして夜中に4回くらい目が覚めた。睡眠はデリケートだなぁとつくづく実感する。
肝心の飲酒欲は、もちろん湧いてこない。本気で今日の飲み会が憂鬱である。
試練になるのは明日明後日だろうな。休日であるという暇、そして酒を飲んだ次の日という惰性。
これらに勝てたら、僕はもう大体のことに勝てる気がする。
―ということでこれからルーティンの筋トレとかその辺をこなし、仕事に出ることにする。
・・・で、先ほど帰宅。非常に自分でも驚きだが、誓って今日は酒を一滴も口にしていない。
何というか、やはり全く酒を飲みたいと思わなかったので、そうしなかっただけなのだが。
この感覚は、満腹時にカツ丼を目の前に置かれているようなものだった。
ノンアルビールをずっと飲んでいたのだが、正直【飲めよ!】といわれるか少し怖かった。(打ち上げの席だったし)
だがそれはただの杞憂。飲みたい人は飲む人と勝手に島を作り、キャッキャと会をエンジョイしていたわけで。
うーん、意外。ついに飲み会の席の飲酒欲にも打ち勝ってしまった。(しかも我慢しているという感覚抜きに)
となれば、休日の暇からきていた飲酒欲にさえ勝つことができれば、僕は僕の酒飲みたいパワーの全種類に勝てることとなる。
日々健康になるのをひしひしと感じる。気を張るつもりは無いが、断酒、もう少し頑張ってみよう。
おやすみなさい。
6日目。(6月2日(日))
棚ぼたの休日。前日に滅茶苦茶疲れたのが原因か、どこかに出かけようにも身体が動かず。
止む無く、明日の4時起きで魚釣りを決行することにした。
・・・つまり、暇だろうが何だろうが、この日も飲酒欲は微塵も湧いてこなかったわけで。
もう、酔った感覚を思い出すこともできない。少し寂しくもある。
明日で一週間。酒の止め方はもうわかった。折り合いの付け方も、つかんだ。
7日目。ひっさしぶりに、酒、飲むとしようっと。
7日目。(6月3日(月))
この日はシロギスが4匹釣れたので、全て刺身にしてみた。
溜まっていたタスク全てを消化したらという条件付きで、今日は酒を解禁しようと思う。
一度飲酒して、再び禁酒を重ねられれば、今度こそ本物だろう。
ここまで我慢できた要因は何だろうなぁ。
①酒が飲みたくなったら別の何かで気を反らす!
②家から酒を捨てる!
③コップを食器棚の奥底にしまうなど、酒を飲むのに必要なステップを増やす!
この辺を取り入れてから相当ラクになった気がする。
後は、病気のログとかを読んで自分を脅迫するとか。ちなみに僕の場合、一番効いたのはコレ。
―ということでとりあえず1週間、僕は断酒に成功できた!
読み返して添削とかは一切していないので、生々しい記録になっていると思う。
同じ志を持つ諸氏の励みになれば嬉しい。
それでは久しぶりにこのセリフを言って〆としよう。
乾杯!