言うまでもなく、最近の暑さは異常である。
もはや【暑い】ではなく、【熱い】と表記した方が適切だとさえ思う。
しかし、屋外作業、通勤、部活など、容赦のない熱さと立ち向かわなければならない場面は、案外多い。
となれば、この熱さに対応できるよう、身体の方を強くする必要がありそうだ。
そこで、こういった外的要因に対応するための鍛錬方法はないものかと調べてみた。
すると、『暑熱馴化(しょねつじゅんか)』なる単語がヒットした。どうやら、熱に身体を強くするやり方は存在するらしい。
今日は、小難しい科学的なオハナシを一旦どけた上で、シンプルな方法論をまとめてみる。
その方法とは?
物凄く乱暴に要約すると、『大量に汗をかく』ことと、『環境を整えること』の大きな2つの柱からなるという。
そもそも昨今大変なニュースになっている『熱中症』が何かと言うと、
熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
とのこと。
これだけ書かれると、自助努力ではどうしようもない気さえしてくるが・・。
どうやら、調整機能はある程度、トレーニングで猛暑に順応できるように出来るらしい。
大体一週間~10日程度でそれが完了するらしく、強度や負荷を高めることで、さらに早められるのだとか。
勿論、適切な水分補給はもはや前提の話である、というのは最初に書いておく。
では、以下具体的な方法について、僕が実践してみた感想を添えて論じていく。
汗を大量にかくには?
こうして文字にすると簡単だが、いざ大量に汗を噴き出せ!と言われると、結構難しい。
そもそも汗を大量にかくことが、何故暑熱馴化に繋がるのか調べてみた。
・汗をかくことで、素早く体温を下げられるようになるから。
・汗腺の機能を強化することで、大事な成分を失うことなく汗をかけるから。
というのが、どうやら大きな理由らしい。
さて。では、具体的にどうするか、である。
とりあえず自分の中で、『ラク』かつ『効果のあった』やり方は、2つある。
1つは、『軽強度の有酸素運動』後の『ウェイトトレーニング』だ。
やり方は至ってシンプル。トレーニング前に、ジョギングやバイクなどの有酸素運動を20分くらい行うだけ。(僕は散歩にしている)
このステップを踏むだけで、トレーニング時に大量の汗が出てくる。僕の身体に、ここまで水分があったのかと驚かされたくらいだ。
運動時間そのものが伸びてしまうが、大きくライフサイクルを変えることなく取り入れる方法として、軽強度の有酸素運動はオススメだ。
そしてもう1つは、『サウナ』である。
説明するまでもないが、あの蒸し暑い個室に座っているだけで、玉のような汗が流れてくる。
施設によって入る時間と休憩時間は変わってくるが、僕の好きな温泉では10分のサウナと5分の休憩を1セットとして、それを3週することが推奨されている。
毎日行くとそれなりの出費が発生してしまうが、手頃さでは最高といえる部類ではなかろうか。
環境を整えるとは?
冷房がキンキンに効いた室内は、とてつもなく快適だ。まるで地獄から天国に来たかのような、色んな意味で涼やかな気持ちになる。
しかし、そういった環境に身を置きすぎると、身体が熱に対応する力を弱めてしまう。
だから、なるべくテクノロジーに頼ることなく、自分が快適に過ごせるゾーンを広めるのが、ここの狙いといえる。
例えば、部屋着は半袖やノースリーブにするとか、究極パンツ一枚で過ごすとか。また、窓を開け放ち、風通しを良くするのも手である。
冷房を使うのなら、温度は28度で留めておく、等。
修行にならない程度で、かつ超快適の手前くらい。その辺の環境を維持することで、結果熱さに強くなっていくようだ。
実際、大抵のことは窓を開けて扇風機を付ければ何とかなると感じる。
少し熱ければ、こういったアイテムを使い↓
エアコンを最後の手段として位置付ければ、この習慣を作るのはそこまでしんどくないのかなぁと、僕は思う。
正しい水分補給って何なのだろう?
極論冷たいスポーツ飲料水を飲んでおけば良いと感じているのだが、そうはいかないときも多い。
最近『これかな?』と思っている方法は、水やお茶を飲む際、同時に熱中症予防と銘打ったタブレットみたいなのを補給することである。
汗と共に失われる大事な栄養素を一緒に摂ること。正しい水分補給は、こうなのではと感じている。
実際、プラセボかもしれないが、のどの渇きが回復する速度が増した気がする。
そこまでコストもかからないので、常備しておく方が何かと吉である。
終わりに。
この事柄を調べていて思ったのだが、やはり『大概のことは鍛錬で何とかなる』と僕は再認識した。
テクノロジーの力をフルに借りて、快適な環境を作ることを、別に僕は否定しない。
しかし、熱さへの対抗手段がそれしかないとすれば、同時にリスキーが過ぎるとも感じるわけで。
最後の砦は、やはり己の身一つ。
地獄のトレーニングにならないよう折り合いを付けながら、暑熱馴化、ぜひとも実践してみてほしい。